南米の不思議な水草(パラグアイオニバス)

今回ご紹介する植物はパラグアイオニバス。

南米パラグアイからアルゼンチン、ボリビアにかけて自生する巨大な水草です。1枚の葉の直径は1.5m程、小さな子供が葉の上乗っても沈まないほど、浮力が大きいことで知られて います。さらにこの水草は植物界の生存競争を勝ち抜く知恵を持ってます。その秘密を探ってみましょう。

~変わる花色~

花は2日にわたり夜開花します。
夜の闇に咲く一日目の白い花には強い香りがあり、多くの虫を誘います。 集まった虫が花の中に誘われ、花粉まみれになっている間に朝になり、花はゆっくり閉じます。虫は花の中に閉じ込められ、日中を花の中で過ごすことになります。

次の日、2日目の夜、再び花が開くと中から花粉まみれの虫が出てきます。虫はまた次の花に誘われ飛び立ちます。でもこのときに探すのは決まって香りがある開花1日目の白い花。 2日目はピンク色に変色し、香りもほとんどないので虫は近づきたがらないのです。

このように虫に上手に花粉を運んでもらうことで、異なる花同士が受粉し、丈夫なタネが結実します。パラグアイオニバスの花にはこんな秘密があったんですね。

~するどいトゲにはワケがある~

平たい葉の裏面は網目状になった太い葉脈があり、するどいトゲを持っています。葉脈の間には空気がためられ、葉を浮かせる力になっています。また魚に葉を食べられてしまわないよう、するどいトゲで身を守っていると考えられています。こうして大きい葉を水面いっぱいに広げることができ、太陽の光を受けることができます。一見お穏やかに見える水辺でも水の中(葉の裏面)では厳しい生存競争に勝ち抜く知恵が働いているんですね。

海洋博公園の熱帯ドリームセンターではパラグアイオニバスの大きな葉、色が変化する不思議な花を見ることができます。そのほかにも熱帯の色鮮やかな、不思議な形の植物が盛りだくさん!

ぜひ沖縄美ら海水族館へ観光の際には熱帯ドリームセンターへもお立ち寄り下さい!
(植物のお買い物は海洋博から車で5分、フラワーショップ蘭らんまで!)

熱帯ドリームセンターのパラグアイオニバス                         

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